借入金の情報管理。 

 「借入金返済予定表」からは何の情報も得られません。
 借入が何本あり、その年間返済総額は、返済期間は、そしてその情報は財務と連動して初めて
 本当に価値を持つことになるのです。 表計算では財務と連動しません。
 
 
1.情報は単純に

 ○「短期借入金」は社長から、
   銀行は社長借入金を資本金とみなしてくれます。
   ただ、役員報酬が月20万円では社長がサラ金から借りてきたと思われてしまいます。
   それなりの報酬でなければなりません。
 
 ○「長期借入金」は銀行から、
   中小企業にとって銀行借入が今いくらあり、今年いくら返すのか、が大切な情報です。
   銀行借入情報を長期借入金に集約させます。
 
 ○返済日は5日、
   5日返済なら月がずれません。月次損益がぶれません。同じ月内の1、2日のずれは無視し、
   決算までの返済情報を作ってしまいます。
 
 
2.補助コードと補助名を使って情報を管理
 
  
 
 
 
                                                                                                
 得られる情報
  補助コードから  「100」は元金10万円、
  補助名称から   5日に三菱から25年3月まで返済。

 
 
3.返済データの作成

 まず元金の返済情報を入力。
 返済が終わってから入力したのでは非効率です。(下は5月決算の例)

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
次に利息を入力。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
入力済利息データは摘要情報を利用し、上のように抽出できます。
変動金利にも素早く対応できます。
訂正箇所をダブルクリックし訂正します。(色が黄色く変わります。)

 
 
4.返済額の認識
 借入金の補助別仕訳計

 
 
 
 
 
 
 
わかること
 3本の借入があり、年間4,404千円返済しなければならない。
 このデータはエクセルに変換できます。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
リスケの検討
 この表が取り出せればリスケの検討も容易です。銀行にもより説得力のある資料として利用できますが、
 リスケせざるを得ない状況に追い込まれたこと自体が問題です。
 CドライブのデータをDにコピーし、元金のみ入力し直してその後の資金繰りを確認することもできます。
 
 
5.一工夫

 ①保証協会付は補助名称に「保」の文字を。
 ②普通預金は補助簿で管理しません。
   科目名を「○×普通」とし、どの銀行を整理しているか常にわかるようにしておきます。
 
 

6.月末返済にしてしまったら

 残高をずらして考えます。3月31日が土曜日なら返済は4月2日です。
 この4月2日を年度末とみなして処理します。
 残高証明書に合わせて未払処理する必要はありません。会計の目的は適正な期間損益の把握にあります。 

 
メモ
 借入金の返済日はいつか、そんなことは誰も考えていません。 わかっているデータを事前に登録する、という
 発想がないからです。
 最初にこの作業をしてみてください。作業自体はアナログ的手作業ですが、情報としての価値は格段に上がります。
 何よりも帳簿の整理が楽しくなります。
 
 何を、どう、管理すればいいのか、中小企業経営者の皆様が迷うであろう事柄を項目別に解説してみました。
 こう管理すればいいんだ、がわかれば、いくら借りたらいいのかがわかってくるはずです。
 流動比率を知らなくてもこれくらいの資金が必要だ、そういった事が何となく分かるようなサイトにしたいと
 思います。